神戸地区の地歴・背景

神戸地区の地歴・背景

 ~隆起による砂丘と段丘により造られた土地~

房総半島はプレートの模式図にあるように、北米プレート上にありますがその下に相模トラフからフィリピン海プレート が沈み込み、さらにその下に日本海溝から太平洋プレートが沈み込む三層構造となっています。 そのため度重なる大地震による隆起が発生し、砂丘や段丘が形成され陸地が広がりました。 館山市街地や平砂浦周辺は砂丘となり、富崎地域や神戸東部は段丘で構成され各地に断層を確認することができます。 神戸でも平砂浦側の地区は古くから飛び砂との闘いの歴史でした。東部の竜岡区近辺では縄文時代の土器や貝の化石 などこの地域が海岸線であり集落が古くから存在したことを示しています。 更に巴川流域で古墳時代と推定される祭祀遺物が出土しており、古くからこの地は集落が拡がり祭祀の場として利用されてきたことが分かります。 その後安房神社や洲宮神社を中心として多くの神社仏閣が作られ、神に仕える民の里として「神戸 かんべ」と称せられるようになりました。

館山市神戸地区の位置

房総半島の地形

房総半島の地形は、北部が海岸平野や台地、砂浜海岸に対して、南部地域は海抜400m以下であるものの起伏に富んだ丘陵部であり、房総丘陵の主要部である安房地域では、数十万年間の海面変化や地殻変動によって、多くが岩石海岸になっています。

日本付近のプレート

東日本は北米プレート、西日本はユーラシアプレート上にあり、西側の海面下では南海トラフ・相模トラフ両海溝からフィリピン海プレートが沈み込んでいます。更に房総沖では日本海溝から太平洋プレートがその下に沈み込む複雑な構造になっています。そのため度重なる大地震により隆起して海岸線の変更みならず丘陵を形成しています。

館山市神戸歴史探訪(南部)地図