八 坂 神 社
館山市中里字下台117
祭神:建速須佐之男尊(たけはやすさのうのみこと)
例祭日 8月9日
1.由緒
昔、祭神は「牛頭天王」(ごずてんのう)とも言われ「天王様」と呼ばれていました。境内には、元文元年(1736)の棟札、安永2年(1773)の手水石や力石三個が残されており、創建は不詳ながら江戸時代中期からの史跡が多く残っています。社殿裏には、青面金剛像を刻んだ庚申塔や牛頭天皇の石宮、浅間様の小さな祠があり、信仰心の篤さが伺えます。
2.祭
およそ40戸あまりの区民総出で行われる神輿祭は、毎年8月9日、10日に渡御が行われ、区内全部の家をくまなく回ります。その昔は、8月9日に八坂神社を出発して安房神社へ向かい御仮屋へ泊まり、翌日に相濱の海岸へ御濱出へ行ったと言われています。
3.神輿
八坂神社の神輿胴体内に明治30年「神輿改造」の墨書きがあります。この墨書きから、中里では明治30年以前から神輿を持っていて、その神輿を大工、彫刻師、金物師、塗師が関わっての大幅な改造が行われたと思われます。後藤利兵衛橘義光の彫刻のある風格ある神輿です。